はじめに ┃ SecureBaseProject ┃ 参加方法


孤独で希望を失いがちな現代人が、安心と生きる喜びを手に入れるためには?

その鍵は、安定した愛着と「安全基地」を育むことにあります。
「安全基地」を手に入れるには、自分が「安全基地」になるのが一番。
しかし、発達や愛着に課題を抱え、トラウマや自己否定に苦しんでいる人に、それは容易ではありません。
バランスの良い認知だけでなく、うまく立ち回るスキルが不足しているのです。

親との関係に由来する不安定さは、他の人との対人関係にも、パートナーや自身の子どもの関係においても、亡霊のようにつきまとい、再現してしまうことで、程よい関係を持ちにくくするだけでなく、わざわざ自分を窮地に追い詰める振る舞いや選択をさせてしまうのです。 でも、諦める必要はありません。
人は学びとトレーニングを積み重ねることで、自分を縛っているものに気づき、そこから自分を解放し、もっとバランスの良い、上手な生き方を身に着けていくことができます。
この「Secure Base Project(安全基地プロジェクト)」では、日本心理教育センターが長年培ってきたノウハウや岡田尊司氏が開発した専門プログラムに加えて、プロジェクトリーダーの奥代を中心に、マインドフルネスやACT、DBT、問題解決スキル、メンタライゼーション、SST等のアプローチを取り入れ、各人が必要としていることから取り掛かることができる自由度の高い、さまざまなプログラムを提供していきます。

✿回避的な傾向のため、親密な関係やチャレンジから逃げてしまう方
✿気持ちが両極端に揺れ、不安や怒り、自己否定にとらわれてしまう方
✿発達や愛着の課題のため、バランスの良い対人スキルが持てない方
✿共感や気持ちを察するのが苦手で、コミュニケーションがうまくいかない方
✿親との関係で長年苦しんでいる方
✿子どもさんの不登校や発達の問題で悩んでいる方
✿パートナーとの関係でカサンドラに苦しんでいる方 ....など

発達や愛着の課題に起因したさまざまな問題に対して、専門的なセミナーやグループセッションを提供して問題解決をサポートするとともに、安全基地となることで安全基地を手に入れ、安心と喜びのある人生を獲得するスキルを培っていきます。その取り組みも、一人ではなく課題を共有するメンバーとともに参加することで、意欲や勇気が持続しやすくなるでしょう。
一方、グループ活動での心理的負担を減らし、安心して参加できるように、各セッションの集団負荷レベルを表示し、負担の軽いものから取り組めるように工夫されています。個人セッションと組み合わせながら利用することもできますし、このプロジェクトのセッションにだけ参加することもできます。 本プロジェクトが、よりよい人生のための新たなチャンスとなることを祈っております。

センター長 魚住絹代
監修 顧問医師 岡田尊司
プロジェクトリーダー 奥代健介


SECURE BASE PROJECT日本心理教育センターが新たなプロジェクトをスタートさせます。
下図はSECURE BASE PROJECTの全体構成イメージです。
このままスクロールしていただくか、各項目を選択していただくことで詳細(予定しているプログラム)をご覧いただけます。

ACTプログラム マインドフルネス 愛着スタイル改善プログラム メンタライゼーショントレーニング 認知行動療法 トラウマ等専門的心理療法 子育て・カップル支援 発達トレーニング Secure Base Club スキルトレーニング



■ACTプログラム

アクセプタンス&コミットメント・セラピーは、ありのままの自分を受容するとともに、主体的な関与を引き出し、新たな変化をもたらす、いま注目の第三世代の認知行動療法です。回避的な傾向で消極的な人生を過ごしがちな人や不安や無気力で自分の人生を生きられていないと感じている人などに適しています。
Secure Base Projectの中でも重要な柱の一つとなっています。

①ACTトライア(入門セミナー)
②ACTベーシック
➂ACTアドバンスト
④ACTマスター...と進んでいきます。

各段階のセミナーを修了すると、個人カウンセリングで自己理解と実践経験を積み、そのレベルの課題を達成したうえで、次の段階に進んでいきます。

予定しているプログラム
 ✿ 回避的な人生を変えるACTプログラム
   日曜 am10:00~
   3月下旬スタート予定

※ACTプログラムはグループではなく、個別カウンセリングでもご利用いただけます。個別カウンセリングのお申込は、日本心理教育センターHPへお気軽にお問い合わせください。

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■「賢明な心」を手に入れるマインドフルネス

禅をベースにした呼吸瞑想法ですが、医学的な方法として発展したものです。不安やうつ、ストレスやトラウマ、心身症などに効果が十使用されているだけでなく、衝動性や不注意、過集中など発達の課題にも有効です。
マインドフルネスは医療やメンタルヘルスの領域だけでなく、教育、福祉、スポーツ、ビジネスなど幅広い分野に取り入れられていますが、やり方を学べば、家庭でも実践しやすいという点で、継続性にも優れています。
マインドフルネスの基本は、呼吸瞑想法であり、呼吸や身体感覚に注意を向けることで、雑念や情動、とらわれた思考から自由になり、何事もありのままに受け入れられる柔軟な心の状態を取り戻し、そうした「賢明な心」の状態で、自分や世界を感じ、気づき得ます。

Secure Base Projectの中で重要な柱の一つとなっているのがマインドフルネスです。
マインドフルネスを身に着け、実践することは、愛着の安定やトラウマの克服にも役立ちますし、ストレスを減らし、生きやすく、喜びのある人生を支えてくれると考えるからです。
入門セミナーから、レベルごとに講座やワークショップを設定しますので、少しずつ学びと実践を深めていかれたらと思います。

予定しているプログラム
 ✿ うつや不安で悩む人のためのマインドフルネス実践講座
   金曜 pm8:00~
   3月下旬スタート予定

※マインドフルネスを取り入れた個別カウンセリングもご利用いただけます。個別カウンセリングのお申込は、日本心理教育センターHPへお気軽にお問い合わせください。

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■愛着スタイル改善プログラム

愛着の課題は、ただ対人関係を不安定なものにしたり、回避的なものにするだけでなく、親密な人間関係に困難をもたらすことで、また、自己肯定感を低下させることによって、人生に大きなマイナスを与えてしまいがちです。
しかし、愛着の課題を改善することは非常に難しく、混迷した状態が長く続きました。そうした中、当センター顧問の岡田尊司氏が開発し、ブレークスルーをもたらしたのが、このプログラムです。従来の方法では改善が難しい、不安定な愛着スタイルと結びついた認知の偏りやとらわれを、愛着と認知の課題をセットで扱うことによって抵抗を取り去り、頑固な偏りをやわらげていきます。
親との関係そのものではなく、愛着にからんでおきる問題にフォーカスし、メンタライゼーションの能力を高めていくことで、柔軟で大きな視点を獲得していきます。
これまで、個人カウンセリングのみで行ってきましたが、カウンセラーのマンパワーの限界もあり、受けていただける人数が限られている状況でした。より多くの方に効果を知ってもらおうと、本プロジェクトでは、両価型愛着スタイル改善プログラムの「初期導入段階」を、セミナー&ワーク形式で、取り組みやすい形で提供いたします。

このプログラムには、不安型や未解決型の方に適した「両価型愛着スタイル改善プログラム」と回避型、恐れ・回避型の方のための、それぞれ専用プログラムがありますが、今回お受けいただけるのは、「両価型愛着スタイル改善プログラムで、不安型、未解決型、恐れ・回避型の方に適しています。
回避型の方は、ACTプログラムをまず受けられたうえで、個人カウンセリングで、深めていかれるとよいでしょう。

予定しているプログラム
 ✿ 両価型愛着スタイル改善プログラム(初期導入段階)
   4月スタート予定

※同プログラムはグループではなく、個別カウンセリングでもご利用いただけます。個別カウンセリングのお申込は、日本心理教育センターHPへお気軽にお問い合わせください。

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■逆境やストレスに克つ「メンタライゼーション・トレーニング」

イギリスの精神科医ピーター・フォナギーらは、同じように過酷な境遇で育った人でも、内省機能(リフレクティブ・ファンクション)の高い人では、その人自身が安定型愛着スタイルをもつだけでなく、安定型愛着スタイルをもつ子どもを育てやすいことを見出しました。
内省機能は、行動の表面だけをみるのではなく、その背後にある気持ちや意図を理解する能力であるメンタライゼーションと関係していることから、フォナギーは、安定した愛着を形成するうえで、メンタライゼーションの役割を重視するようになり、メンタライゼーション・ペースト・トリートメント(MBT)を開発し、MBTは、境界性パーソナリティ障害のような困難なケースにも有効性が証明されています。
ただ、MBTは精神分析をベースにした方法で、簡単に取り組める方法ではないため、日本でもあまり普及していません。しかし、メンタライゼーションに注目して、その能力を鍛えることの有効性に、多くの人が関心をもつようになっています。
メンタライゼーションを鍛えるトレーニングは、逆境や日々のストレスに対処するとても必須のスキルだと言えます。本プロジェクトでは、メンタライゼーション・トレーニングを、主要な柱の一つとして位置付けています。

予定しているプログラム
 ✿ 心が楽になるメタ認知トレーニング(仮題)
   4月スタート予定

※メンタライゼーションを取り入れた個別カウンセリングもご利用いただけます。個別カウンセリングのお申込は、日本心理教育センターHPへお気軽にお問い合わせください。

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■生きるのが楽になる「認知行動療法」

日々の生活の中では、不快なことや意に反することも起きてしまいます。プライドを傷つけられることや理不尽なことも多いでしょう。努力しても、うまくいかないこともあります。そんなとき、周囲で起きている不快な出来事や思い通りにならない相手に、怒りをぶつけたり、周囲の状況を改めさせようと戦うことも、ときには必要ですが、そうすることで、よけいに傷ついたり、疲弊してしまうことの方が多いでしょう。

同じような状況で暮らしていても、そこまで思いつめたり、苦しんだりすることもなく、そこそこうまく暮らしていけることもあります。何が違うかと言えば、受け止め方や考え方の部分にカギがあるのです。この受け止め方や考え方の部分を「認知」といいます。認知行動療法は、この認知の部分を、生きやすくなるものにすることで、適応力や回復力を高めるアプローチです。今日では、すっかり確立された心理療法の一つとなっています。

ただ、その名前が知られている割には、それを身に着けて、日々の生活に活用できている人は、まだ少ないのが現状です。
うつや不安に苦しんでいる人、薬を服用していても、なかなか良くならない人、対人関係に敏感だったり、5だ割りが強く、それがストレスや体の不調にもつながってしまっている人など、さまざまな場面で、役に立つアプローチです。入門コースから、段階的に見に着けることができます。

予定しているプログラム
 ✿ ネガティブ思考を変える認知行動療法講座
   4月スタート予定

※認知行動療法を取り入れた個別カウンセリングもご利用いただけます。個別カウンセリングのお申込は、日本心理教育センターHPへお気軽にお問い合わせください。

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■上手に生きるための「スキル・トレーニング」

弁証法的行動療法を開発したアメリカの心理学者マーシャ・リネハンは、生きづらさを抱えて苦しんでいるひとが生きづらい原因が、心の悩みによるだけでなく、うまく生き抜いていくスキルが不足しているためだということに気づきました。 
対人関係やコミュニケーションをうまくやっていくスキルといったことも、その一つですが、困難やストレスに過剰反応せずに耐えたり、うまくやり過ごしたりするスキルも大切で、リネハンは、「苦悩耐性スキル」と呼びました。
不快なことに対して気持ちを立て直したり、冷静に感情を保ったりすることも、重要なスキルだと言えます。

そこで重要になるのが、問題が起きたときに、どう対処し、解決すればいいかということを理解して、必要な行動ができるスキルです。この問題解決スキルを高めていくことで、生きやすくなるだけでなく、不安が軽減し、自己肯定感も高められていくのです。

Secure Base Projectの柱が、こうしたうまく生きる力を強化するスキル・トレーニングになります。そこには、対人関係やコミュニケーションのスキルとともに、苦悩耐性スキルや感情調整スキル、問題解決スキルを重視します。 ご自分が一番課題と感じているところ、必要としているところから始めることができます。

予定しているプログラム
 ✿ 愛着や発達に課題のある人のためのスキル・トレーニング
 ✿ 安全基地になるためのコミュケーションスキル(仮)
   4月スタート予定

※同プログラムを取り入れた個別カウンセリングもご利用いただけます。個別カウンセリングのお申込は、日本心理教育センターHPへお気軽にお問い合わせください。

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■発達トレーニングおよび療育

子どもから大人まで、それぞれの発達課題や特性を把握し、それに基づいたオーダーメイドのプログラムによる発達トレーニングに、当センターでは長年取り組んできました。安全基地を手に入れ、自らも安全基地になるのを、発達の特性が邪魔してしまうことも非常に多いと言えます。そうした場合、発達の特性への理解を深め、必要なトレーニングを行うことは、うまくいく人生のために不可欠だと言えます。本プロジェクトでは、スキル・トレーニングのセミナー、ワークショップとともに、従来行ってきた発達トレーニングとも連動しながら、グループおよび個別でのトレーニングを提供していきます。
個別の発達トレーニングや療育については随時、日本心理教育センターHPからお申込みいただくことができます。 ※予約可能な時間枠には、制限があります。予めご理解の上お申し込みをご検討ください。

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■トラウマケアなど各種専門的心理療法

日本心理教育センターでは数多くの専門的心理療法を提供しております。トラウマケアだけでも、さまざまのアプローチがありますが、その中で多くのものを当センターではご利用になることができます。ただ、その人の課題や特性に応じて、適したアプローチと適さないアプローチがあり、準備的なカウンセリングで、課題や適用を見極める必要があります。

当センターのオリジナルな専門的心理療法である「愛着プログラム」は、不登校、発達障害、自傷、摂食障害、非行などのお子様の安全基地となることで、お子様だけでなくお母様も安全基地を取り戻して、元気になるプログラムです。

社交不安障害改善プログラムやカサンドラ症候群の改善のための専門プログラム、音楽療法など、さまざまなニーズに合わせて、幅広く提供しております。
これまで、多くは個人セッションで行っておりましたが、より利用しやすい形で、本プロジェクトのセミナー形式のセッションなどとして提供していきます。

予定しているプログラム
 ✿ トラウマ・インフォームドケア入門
 ✿ 社交不安障害改善プログラム
   いずれも日程調整中につきご案内可能になり次第HP上で告知いたします。

※各種の専門的トラウマ療法での個別カウンセリングは、日本心理教育センターHPからお申込みいただくことができますのでお気軽にお問い合わせください。その際、対応可能な時間枠やトラウマケアの技法には、各ルーム毎に制限があります。予めご了承ください。

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■子育て・カップル支援

不安定な愛着の課題や発達の課題は、パートナーとの関係や子育てにもっとも影響しやすい問題です。そうした課題を抱えて、パートナーとの関係や子育てで苦労している人を支えることは、本プロジェクトの重要なテーマだと言えます。
育てにくいお子様とのかかわり方や特性のあるパートナーとの関係で苦しんでいる方に、気軽に参加できるセミナー形式のセッションや実践的なワークショップ、体験を共有できるグループ・カウンセリングなどを提供していきます。

予定しているプログラム
 ✿ カサンドラで苦しむ女性のためのサポートプログラム(仮)
 ✿ 育てにくいお子さんとうまく付き合うスキル(仮)
   いずれも日程調整中につきご案内可能になり次第HP上で告知いたします。

※子育て・カップル支援のための個別カウンセリングは、日本心理教育センターHPからお申込みいただくことができますのでお気軽にお問い合わせください。

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■Secure Base Club

ご自分の課題に取り組み、それを少しずつ克服するなかで、同じ悩みや困難を共有できる仲間を求めるようになることは、自然な成長であり、それがまた、次なる成長にもつながっていきます。
ただ、通常の付き合いやオープンな自助グループではトラブルや危険もつきものです。安心して見守られながら信頼関係を育んでいける集まりがあれば、という願いから本プロジェクトでは、各セミナーやワークショップで課題を共有し、修了した人たちが安心して集い語らえる場として、フォローアップのグループセッションを行います。さらには、メンバー制のグループ「Secure Base Club」に参加していただける仕組みを、みなさまと一緒に育てていこうと考えています。

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セミナー、グループセッションの参加方法

募集中のセミナー、グループセッションの画像をクリック(タップ)する事で詳細・参加応募ページをご覧いただけます。